なんだか今日はイライラする。疲れが抜けない。体が重い——。
そんな日、ありますよね。実は東洋の知恵では、こうした不調は「5つの臓器のどれかが疲れているサイン」と考えます。そして、疲れている臓器に対応する色と味の食材をひとつ足すだけで、体はゆるやかに整いはじめるんです。
この記事は、「今日のこの不調には、何を食べればいい?」を症状から逆引きできるように作りました。難しい理論は抜きにして、その日の自分に必要なものをパッと選べるようにしています。気になる症状から読んでくださいね。
五行と五臓の関係そのものをまだ読んでいない方は、先にこちらをどうぞ → 陰陽五行と料理の基本
まずは逆引き早見表
今の自分に近い症状を探してみてください。
| こんな不調 | 疲れている臓器 | 足したい色・味 | 手軽な食材 |
|---|---|---|---|
| イライラ・目の疲れ・怒りっぽい | 肝(木) | 青緑・酸味 | 小松菜、酢の物、梅干し、レモン |
| 動悸・不眠・気分の浮き沈み | 心(火) | 赤・苦味 | トマト、ゴーヤ、緑茶、クコの実 |
| 胃もたれ・食欲不振・体が重い | 脾胃(土) | 黄・甘味 | かぼちゃ、山芋、米、はちみつ |
| 風邪をひきやすい・肌や喉の乾燥 | 肺(金) | 白・辛味 | 大根、れんこん、ねぎ、生姜 |
| 冷え・むくみ・疲れが抜けない | 腎(水) | 黒・塩味 | 黒ごま、ひじき、海苔、黒豆 |
ここから下は、それぞれの不調をもう少し詳しく見ていきます。

イライラする日|肝をいたわる青緑と酸味
理由もなくイライラする、人にあたってしまう、目が疲れる、寝つきが悪い——これは「肝(かん)」が疲れているサインかもしれません。肝は気の流れをスムーズにする臓器で、ストレスの影響を最も受けやすい場所です。
足したい食材: 青菜全般(小松菜・春菊・ほうれん草)、酸味のあるもの(酢の物・梅干し・かんきつ類)。
ひとくちアドバイス: イライラの強い日は、お酢を使ったさっぱりした副菜をひと品。わかめときゅうりの酢の物なら、青緑と酸味が一度に摂れて一石二鳥です。香りの良いセロリや三つ葉も、気の巡りを助けてくれますよ。
気持ちが落ち着かない日|心を支える赤と苦味
動悸がする、眠りが浅い、気分が高ぶったり沈んだりする。そんな日は「心(しん)」が高ぶっているのかもしれません。心は血を巡らせ、精神の安定をつかさどります。
足したい食材: 赤い食材(トマト・赤パプリカ・クコの実)、ほどよい苦味(ゴーヤ・緑茶・レタス)。
ひとくちアドバイス: 高ぶった心を鎮めるには、苦味がカギ。夏ならゴーヤ、ふだんなら食後の緑茶一杯でも違います。トマトは火照った体を冷ましながら潤いを補うので、ほてりや寝苦しさのある日にぴったりです。
胃がもたれる日|脾胃を助ける黄色と甘味
食欲がわかない、胃が重い、食べるとすぐもたれる、季節の変わり目にだるい。これは消化を担う「脾(ひ)」が弱っているサインです。
足したい食材: 黄色い食材(かぼちゃ・さつまいも・とうもろこし)、自然な甘味(山芋・米・はちみつ)。
ひとくちアドバイス: 弱った胃に脂っこいものは逆効果。かぼちゃの煮物や、すりおろした山芋のとろろなど、消化にやさしい「黄色い甘味」を温かくして摂りましょう。冷たいものと生ものは控えめに。おかゆに少し甘みのある根菜を入れるのもおすすめです。
乾燥する・風邪っぽい日|肺をうるおす白と辛味
喉や肌が乾く、咳が出る、風邪をひきやすい、なんとなく気分が落ち込む。秋に増えるこうした不調は「肺(はい)」と関係します。肺は呼吸と免疫、そして皮膚を司ります。
足したい食材: 白い食材(大根・れんこん・梨・白きくらげ・豆腐)、少量の辛味(生姜・ねぎ・大根おろし)。
ひとくちアドバイス: 乾燥対策には、れんこんや梨など「白くて潤すもの」を。喉がいがらっぽいときは、はちみつ大根や、すりおろし生姜を入れた温かい飲み物が体を内側から守ってくれます。辛味は摂りすぎると逆に乾燥を招くので、ほどほどに。
冷え・むくみが気になる日|腎を温める黒と塩味
手足が冷える、むくむ、疲れが抜けない、腰がだるい、白髪や抜け毛が気になる。これは生命力の源とされる「腎(じん)」の弱りと考えます。
足したい食材: 黒い食材(黒ごま・黒豆・ひじき・海苔・きくらげ)、自然な塩味(海藻・味噌)。
ひとくちアドバイス: 冷えやむくみには、黒い食材が頼りになります。ごはんに黒ごまをふる、味噌汁にひじきや海苔を入れる——それだけでOK。体を冷やす生ものや冷たい飲み物を控えて、温かい汁物を意識すると、巡りがよくなります。黒豆茶を常備しておくのも手軽でいいですよ。
使うときの3つの注意点
体にやさしい養生だからこそ、無理なく使ってほしい点が3つあります。
① ひとつ足すだけでOK … 不調を感じたら、対応する食材を「ひとつ」足す。それで十分です。食事をガラッと変える必要はありません。
② 我慢や引き算にしない … 「これはダメ」と禁止するより、「これを足そう」と考えるほうが続きますし、心にも良い影響があります。
③ つらい不調は医療を優先 … これはあくまで毎日の食養生のお話です。痛みが強い、長く続く、いつもと違うと感じる不調は、迷わず医療機関へ。食事はその上での、やさしいサポート役です。
自分の体質に合わせて整えたい方へ
「自分はどの臓器が弱りやすいタイプ?」「家族それぞれの体調に合わせた食事を相談したい」——そんなときは、生まれ持った九星や体質も合わせて見ると、より自分に合った食養生が見えてきます。
風水×料理代行では、体調やお悩みに合わせた作り置きのご相談も承っています。
まとめ
不調は体からのメッセージです。「イライラするな、青菜を足そう」「冷えるな、黒ごまをかけよう」——そんなふうに、自分の体と対話しながら食材を選べるようになると、毎日の食事がぐっと頼もしくなります。
まずは今日感じている不調ひとつに、対応する食材をひとつ。そこから始めてみてください。
→ 五色がそろう開運ワンプレートの作り方
→ 陰陽五行と料理の基本(対応表つき)
— 最後まで読んでくださってありがとうございます。
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